2019年9月28・29日スペース・インクワイアリー【幸せの地図を描く】

あるがままの自分でいてくつろげる、そんな真の幸せを見つけたい人。自分で自分の人生の地図を描きたい人。


あなたにとってのほんとうの幸せは、あるがままのあなたでいることだというのを実体験することで、深いくつろぎを得ます。


スペース・インクワイアリーは、“幸せの地図を描く“体験です。

あなたはどんなときに幸せを感じるでしょう? 

大抵は、美味しい食事を食べている、好きな人と一緒にいる、

お金や仕事に恵まれているなど、何かの物事と紐づけられています。

ここで言う幸せは、何も必要としません。

ただあるがままの自分でいる幸せです。

そこに至る道はどんな道でしょう? 

あるいはそれは何かを手放した時にやってくるのでしょうか? 

すべての“答え”は空間の中におかれていてあり、

あなたはその中を自由に探求してゆけるのです。

空間とワークする

 空間を使って課題に働きかける技法には、NLP(神経組織プログラミング)のニューロ・ロジカル・レベルや、家族セラピーのファミリー・コンステレーションなどがあります。

 ここでは、心理セラピスト、デイヴィッド・グローブの発案した「クリーン・スペース」に加えて、自分自身への問いかけ技法「インクワイアリー」を用います。NLPではファシリテーター側がクライアントに対してどこに動くかを指示したり、ファミリー・コンステレーションではある台詞を言うように促したりしますが、クリーン・スペースのユニークなところは、セッションを受ける本人自身が自由に空間を動き、自分自身の課題を探ってゆけることです。基本的に、こちら側が何かの言葉を与えたり、どこに動くかを指示することはしません。

空間(場)をホールドする

 このプロセスでは、探求する人は【話し手】、空間または場をホールドする人は【受け手】と呼ばれます。

 受け手は、いくつかのシンプルな指示を出したり、フィードバックを返したりしながら、探求者の探求が最後まで持続するように見守ります。「あなたの課題をあるべきところに置いてください。」「あなたは、ここで、何を知っていますか?」などの問いかけは探求者が探求を続けていくことを促すためのサポートであって、強制ではありません。したがって、探求者はあくまで自分がしたいことを選択できる自由さを意識しながら、自分の課題を見つめてゆけるのです。

空間と自己探求の関係

 では、何のために空間を動くのでしょう? 自己探求とは内面を探ること――じっとしていてもそれは可能なはず。ところが、私たちの思考回路はいつも同じところをグルグルしたり、願望と現状の間を行ったり来たりするなど一定のパターンを持っているために、容易にはシフトが起きにくいということがあります。

 マインドマップで課題に向かうための方策を練る。NLPのT.O.T.E.モデルで現状を見定め、「テスト」「操作」「テスト」「退出」を繰り返す。それらは思考の使い方の訓練にはなるかもしれませんが、人はそのためにどのくらいの時間を費やすのでしょう?

 探求者が自由に空間を動くとき、そこに創出する知恵がもたらす情報は体感を伴います。それは思考の中の概念的・理論的な考えや、感情的なドラマをすり抜け、直感的・直接的な体験としてやってきます。そして、その直接体験こそが、目覚めのシフトを起こすのです。

 一度体験すればすぐわかるのですが、①「何を知っているか?」という問いに対して、普段考えたこともなかった創造的発想や、驚くばかりの洞察がやってくる。②空間を動けば動くほど、視点が変わるというだけではなく、多次元的な見方ができることに気づく。③基本的に自分で動いて、自分で答えを見つけてゆく探求のプロセスなので、再び自分のリソースにつながれることから、あるがままの自分に自信が持てるなど、さまざまなベネフィットを手にします。

 私たちは空間の中にいろんな情報を置いていて、それらを「広い視野」「ここを通って行くと、あそこに行ける」などというふうに、「「空間メタファー」で表現します。場をホールドしている受け手は、探求者のニーズがあれば、フィードバックすることで探求者の空間メタファーを紐解く手助けをします。

実際に何をするのか?

 探求者が自分の課題に向かうとき、当然そこには戸惑いや混乱が起きます。空間を動くことですべての謎が解ける、というような奇跡が起きるわけではありません。

 私が長年実践・学習してきた「インクワイアリー」という技法は、自分の課題に向き合うにはもっともシンプルでパワフルな技法です。これを有効的に取り入れることで、探求者が自分の課題を掘り下げていく手助けになると直感してデザインしたのが、この「スペース・インクワイアリー」という技法です。

①空間メタファーに気づくことで自分の立ち位置が明確になる。

 この2日間のワークショップは技術習得のコースではありません。ただし、自分が無自覚に使っている言葉や行動に気づきをもたらす「空間メタファー」を理解することで、明らかに習慣性のパターンに変化がもたらされます。たとえば、ある女性は、自分の持ち家に居候し始めた友人がちっとも部屋代を払ってくれないことで悩んでいました。二重丸で示された「私の家」の内側に置かれた「友人の部屋」は邪魔な空間です。出て行ってくれというのを言い出せずに、自分が他の場所を見つけようとしていた彼女は、その空間にも「私の家」と名付けました。そして、同じ大きさの円が二つになることに気が付き、「ああ、私はまた同じ失敗をしようとしている!」と言ってから、「友人の部屋」をそこに移動させ、「これが正しい」と言ったのです。

②限定6名の参加者は順にセッションを受ける。

 一人ずつ順番にセッションを受ける間、他の参加者は受け手の立ち位置を体験します。このとき、「場をホールドする」ということの重要性と、どんなふうにいれば良いのかに関するガイダンスがあります。

 必要なときには探求者自身が「ウォッチャー(観照者)」の位置に立って、自分が動いた空間全体を客観的に見守ることができます。お互いのセッションがお互いの気づきを深めることに貢献するのは間違いありません。なお、個人の守秘義務に関してはコースの始まりに説明があり、誓約書も交わしますので、ご安心ください。

②フィードバックについて

 大抵はスペースを3つほど動いた辺りで、受け手は、「フィードバックが必要ですか?」というふうに尋ね、探求者が「はい」と答えたら、自分が気づいた「空間メタファー」に基づいて話します。このとき、探求者のスペースに介入しないために、「自分に起きていたことはこうだった」というフォーマットに沿って話します。慣れてきたら、他の参加者もそこに参加します。

 インクワイアリー技法のフィードバックは、相手の成長に貢献するためのものなので、このフィードバックの仕方をしっかり習得すると、人材育成の現場などで役立てられます。

③空間メタファーの意味すること。

 基本的には探求者の言った言葉の中から拾うので、こちら側の前提を持ち込むわけではありません。ただし、たとえば、5つのスペースが課題を囲んで円形を描いているなど、明らかな図形に関しては言及する場合があります。それは探求者の気づきがそこに向かうことで、空間メタファーの示している情報が解き明かされる可能性があるときにのみ成されます。(読み解くためのレッスンには一定の期間が必要ですが、この二日間だけでもさまざまなケースを見ることができるでしょう。)

 一つの例として、先日のモニターセッションで、その男性は4つのスペースと課題を一直線上に並べていました。そして、課題に関係する二人の人物のスペースをその両脇に置いていたのです。フィードバックを返すときにそのことに触れて、「形が十字を作っているという事実を見て、この直線が二人の間に緊張を作り出しているのではないかと解釈した。私に起きたことは、くつろぐスペースはどこにあるのだろうということだった。」と伝えたら、彼はしばし考えた後、直線の端に立って、「この道(直線のこと)は狭すぎる。私が私の家族への愛で広げることができる。」と答えたのです。その瞬間、受け手である私の内側にはくつろぎが起きたのです。つまり、このワークは、受け手の側にも多くの気づきをもたらすということです。

この2日間で持って帰っていただけること

 この2日間、技術的にフォーカスするのは、「空間をホールドすること」と「キャリブレーション(観察力)」です。ホールド力は多くの人の意見を一度に聞くなどの状況の中で役立ちますし、微妙な心理の動きも観察し得るキャリブレーションは、人と接するお仕事の中で生かせます。

 と同時に、長年抱えてきた課題を自分一人の力で解き明かすというパワフルな体験によって、ありのままの自分に自信が持てるようになるでしょう。事実そのような感想を多く耳にしています。

 空間を動くことが自分の課題を解き明かすカギだという理解は、多かれ少なかれ意識レベルで起きるでしょう。また、ある一定の時間はかかるかもしれませんが、無意識の次元では、「自分が心地良くいられて、整理された空間を保つことの大切さ」が浸透していくのではないかと思います。

 そして、一番のハイライトは、空間を動いて行く過程で、先に述べた“直接体験”が起きる場合があることです。その瞬間、スティルネス(静けさ)のスペースに突如として入る人もあれば、涙と一緒に幸せがにじみ出てきて、「私はこのままで完璧だ!」と叫ぶ人もありました。

  • 空間メタファーについての基本理解。
  • 日常でできる・やると良いインクワイアリー・レッスン。
  • 自宅で一人でもできるOSHOアクティブ瞑想。
  • 静けさを覚えておくためのレッスン。

日時・会場

日時:9月28・29日 10~18時

会場:五反田イズネス

参加費:45,000円

定員6名(申込先)

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